読書と旅行

読書と旅行が趣味です。読んだ本の記録と、旅行記を載せていきたいと思います。

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021.05 ニューヨーク〜ボストン 2泊3日ひとり旅1 Amtrakの旅

5月の終わりの3連休を利用して、ニューヨークからボストンへ2泊3日のひとり旅をしてきました。 州にもよりますが、ワクチンの完全接種者でないと州外からの訪問者は一定期間の隔離が求められたりするので、晴れてワクチンの完全接種者となった私はこの恩恵…

柚木麻子「ランチのアッコちゃん」

この薄めの本の中で、どんどん物語が展開していき、そんなことありえないでしょ、と思うこともありますが、読んでどこかすっきりするお話でした。

米澤穂信「真実の一〇メートル手前」

真実をきちんと見て、事実を積み上げていく。主人公太刀洗万智の謎を解く探偵としてのみならず、ジャーナリストとしての姿勢に好感が持てます。シリーズの他の本も読みたくなりました。

2021.05 NYひとりごはん Balthazar

ニューヨーク、マンハッタンのSOHO地区にあるBalthazar というレストランでランチをいただきました。調べたところ、コロナでずっとクローズしていたのが、最近再開したようです。布のテーブルクロスがひいてあるレストランはきちんとしたレストランなので、1…

北村薫「紙魚家崩壊 九つの謎」

それぞれのお話のテイストが異なり、ひとりの作者が書いたものとは思えないほど楽しめました。

湊かなえ「Nのために」

全ての関係者のイニシャルがNで、それぞれのNのために少しずつ嘘をついている。読み進めるうちに少しずつ真実が明るみに出ていって、それでもそれぞれの人たちはそれを知らずにいる。ミステリというより、すごく深い恋愛小説を読んでいるようでした。

2021.04 NYひとりごはん Olio e Piu

ニューヨークのグリニッチビレッジにある、Olio e Piuというイタリアンでランチをしました。12:00の10分くらい前に到着。その時はかなり空席もあったのですが、帰る頃にはほぼ満席の状態でした。予約しているか聞かれたので、きっちり予約をして来る方も多い…

清水義範「やっとかめ探偵団とゴミ袋の死体」

名古屋とは縁がないため知らなかったのですが、たまたま全く別のところでも名古屋のゴミ問題について触れられているのを見て、深刻な問題だったんだと知りました。読みながら頭の中で再生しているおばあちゃん達の会話のアクセントがあっているかなあ、と思…

2021.04. ニューヨーク ひとり映画 Godzilla vs. Kong

ニューヨーク市はコロナの影響でずっと映画館がクローズしていたのですが、ようやく2021年3月に再オープンが可能となり、早速iPic theaterへ、映画を見に行きました。見た映画はゴジラvsコングです。迫力あるシーンは映画館で見たほうが楽しめるのでは、と、…

篠田真由美「玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿」

建築探偵第一弾の「未明の家」を読み、建築探偵というのはこういうことか、と納得しましたので、第二弾の本書と建築とミステリの絡みを期待してましたが今回は少ないように感じました。ただ、面白くなかったということではなく、インドの雰囲気も感じられ、…

三谷幸喜「清須会議」

歴史小説というのはほぼ読んでこなかったので、かなり面白おかしく脚色されているとは思いますが、受験で日本史を勉強している時にこういう本を読んでいれば、単なる暗記科目ではなく、物語として歴史を捉えられ、もっと楽しめたのではないかと思いました。

阿刀田高「ナポレオン狂」

最後の数行で、えっと思うようなラストになっていたり、一編一編とても楽しみました。

坂木司「切れない糸」

クリーニング店なら日常の謎のネタがたくさんありそうで、今後も期待できそうな舞台設定だと思いました。ただ、続編が出てないということで、残念です。

初野晴「退出ゲーム」

「普門館」という単語に懐かしさを覚えました。廃部寸前の吹奏楽部なのに普門館を目指すとは青春だな、と思いました。

2021.04. NYひとりごはん La Bonbonniere

ニューヨークのWest VillageにあるLa Bobbonniereでランチをいただきました。外のテーブルに案内されたため、店内の様子は分かりませんが、昔ながらのローカルレストランという感じで、店員さんも愛想がいいというわけではありませんが、必要な時に必要なも…

麻耶雄嵩「螢」

途中から読みながら違和感を感じていたのは、一気に読まずに少しずつ読んでいたため分からなくなっているだけかとも思いましたが、やはりそこに仕掛けがありました。最後の1ページまで楽しめました。

恩田陸「不連続の世界」

以前読んだ「月の裏側」と繋がっているのか、いないのか分からない。この本の中の5編も繋がっているのか分からない。不思議な気持ちで読みました。最後の話のラストは想像もつきませんでした。

我孫子武丸「ディプロトドンティア・マクロプス」

読み初めはハードボイルド感満載でしたが、徐々におかしな方向に行き、なるほどこれが「我孫子流」ハードボイルドかと思いました。

米澤穂信「リカーシブル」

この作者が描く中高生はいろいろなことを深く考えていて、中高生でこんなにも深く考えるものだろうかと思ってしまう時もありましたが、この本の主人公の中学生の女の子が置かれた立場を考えると、ここまで深く考えて行動することもあるのではないかと納得し…

十三湊「ちどり亭にようこそ〜夏の終わりのおくりもの〜」

季節ごとの食材を使ったおいしそうな料理と、お弁当を作る人がどれだけ気をつけ、丁寧に作っているかが描かれており、読むと丁寧に暮らしてみたくなる本でした。

歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」

さまざまな想定のシナリオが描かれていましたが、どれももし自分の子供が犯罪に関わっているとしたら、こうなってしまうのではないかとリアルに思えました。

吉永南央「糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ」

シリーズ第4弾で初めから読んできているので、お草さんにも愛着が湧いてきて、お草さんが厄介ごとに巻き込まれるたびに心配になります。ただ、厄介ごとがなければお話にならないので仕方ないです。

加納朋子「コッペリア」

この作者の初の長編ミステリだからか、人間関係が途中分からなくなりそうになったりしましたが、人形がはなつ怪しげな雰囲気が最後まである作品でした。

中町信「模倣の殺意」

二つの物語が展開していき、どう交差していくのかと思いつつ、違和感を感じつつ読み進めました。読みにくいと感じることもありましたが、ラストの仕掛けはミステリらしいと思いました。

大倉崇裕「福家警部補の再訪」

古畑任三郎と同じく、倒叙ものの作品。どの話も面白く、そこに気がついて犯人が特定されるのか、と納得しながら読みました。この本を読んで、あまり見たことがない刑事コロンボが見たくなりました。

有栖川有栖「マジックミラー」

双子、時刻表などトリックのにおいがぷんぷんするお話で、この人が犯人では、と思いながら読みました。結果犯人は当たってましたが、最後の締め方は意外でした。