2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
解説を読むまで、独立した短編が2編入っている本だと思っており、正直もう一度読みたいと思ってはいませんでしたが、解説を読み、全体の仕掛けに遅ればせながら気がつき、一気にもう一度読みたい本に昇格しました。
タイトル通り、暗号とトリックと孤島。ミステリの楽しみの要素が詰まった作品でした。
前作では探偵のキャラクターがあまり浮かび上がって来ず影の薄い存在でしたが、今作では人柄が少しだけ見えてきて、愛着が湧いてきました。ただ、話を聞いて淡々と推理するので、殺人犯があまりにも短絡的に殺人を犯しているように感じました。
静かにだんだん隠されていた真実が明るみに出ていく。ある意味怖いお話でした。
バスジャックという非日常ですが、何だか巻き込まれた人たちみんな落ち着いて見え、不思議でした。子供たちという守る存在があると冷静になれるのでしょうか。
お見合いがライフワークとの記載があったので、お見合いが軸となるお話かと思いましたがそうではなく、美味しそうな手の込んだお弁当と、京都の旧家の事情とが絡み合い、興味深く読みました。
建築探偵シリーズはランダムに読んでしまっていたため、このシリーズ第1作目を読み、なるほどと思うことが多くありました。特にシリーズの後の方の本から読んでいたため、なぜ建築探偵と言われているのか分からないこともありましたが、本作ではしっかり建築…
シリーズの第3作目ですが、おそらく第2作目を読んでいないので、話が分からない部分があり、せっかくのおもしろいお話が残念でした。やはりシリーズは順番通りに読むべきだと思いました。
このような世界が本当にあるのかと思いながら読みました。保育園のためとは言え、危険なことをする主人公の気持ちを理解することはできませんでしたが、このようにしか生きられない人もいるのかと、このような世界も今の世間を構成しているひとつなのかと思…
じわじわと目に見えない何かが迫ってきて、自分が何者かわからない。新型コロナウイルスがどこにいるのか分からない、自分が感染しているかもしれない、そんな今の状況と重なり少し暗い気持ちになりました。このような状況では明るい本を読む方がいいかもし…
御子柴くんが探偵役かと思いきや、実は最後の方にちょろっと登場する小林警部補が名探偵。甘味が絡んだ事件が起こるのかと思いきや、事件はシビアなものばかり。意外な点はありましたが、御子柴くんの活躍をもっと読みたくなりました。