読書と旅行

読書と旅行が趣味です。読んだ本の記録と、旅行記を載せていきたいと思います。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

歌野晶午「春から夏、やがて冬」

歌野晶午さんは、本格ミステリの作家という認識があり、最初の方はミステリという感じがしないな、こういう作品も書いているかたなんだなと思っていたのですが、最後の最後でしっかりミステリでした。この方の小説にはいつも驚かされます。

七月隆文「ケーキ王子の名推理2」

シリーズの前作を読んだ時も思いましたが、少女マンガのようなシチュエーションで読んでいて懐かしい気持ちになります。今回は「名推理」というタイトルの通り、暗号が出てきますが、お菓子の描写が美味しそうで、甘いものを食べたくなりました。

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き 母と娘のちらし寿司」

シリーズ7作目で登場人物も多く、主人公以外のストーリーも充実していました。シリーズ順に読めているので碧と大樹の関係も微笑ましく見守っています。ただ、手元にあるのがこの本までなので、この先が気になって仕方がないです。

初野晴「水の時計」

この作者の本を初めて読みました。臓器を提供される方達の様々なストーリーを読みながら、でも多くを語りすぎず、どこか違う世界のことという雰囲気が終始漂っていました。このような「ミステリ」もあるのか、と思いました。

今邑彩「七人の中にいる」

途中で真相は分かってしまいましたが、テンポ良く進んでいくので、読みやすかったです。ただ、主人公には最初から最後まで共感できませんでした。携帯電話がない時代はもどかしいと感じました。

米澤穂信「ボトルネック」

もし自分がこの世に生まれなかったら、という世界を体験し、しかもそちらの世界の方がうまく行っているように思える。起こったことすべてが自分のせいだと思うこと。それを抱えながら生きていかなければならない。当たり前のことのように思えますが、もし自…

法月綸太郎「雪密室」

本筋の事件よりも、今まで何気なく読んでいた法月親子に複雑な秘密があるのかが気になってしまいました。関係者が一堂に会し、密室殺人が起こるという本格ミステリの王道のような舞台ですが、そのような舞台を用意するのに、関係者を自然に集めるのは小説の…