2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
別の短編集で読んだ短編でも、プロの作家さんのコメントを読んでから読むと、違った面白さが感じられました。
シリーズ第8弾にして、原点に戻ってきた感じです。前作までは、無理矢理エピソードを作っている感じでしたが、今回は思い出と日常のエピソードで楽しく読めました。
事件が発生したという連絡を受けてからあっという間に解決、という印象。
この著者が書けるエピソードを得るために無理をして危ない目に合わないか、プライベートも必要以上にさらけ出していないか、と心配になってきてしまいました。
シリーズ前作もそうでしたが、東日本大震災についての記述が多いです。この著者は直接大震災を経験したわけではありませんが、そういった方にも震災は心に深く刻まれているのだと思いました。
この著者は、ニューヨークだからいろいろな人を惹きつけられるのではなく、この人だから人が惹きつけられるのだな、と思いました。
シリーズものの名探偵が本当にいたら、こういう風な状況になるんだろうなと思いながら読みました。
東日本大震災についてのニューヨークの方達のコメントも、相手がこの著者だから出てきたんだろうな、と思いました。
著者の岡田さんがここまでいろいろな経験ができるのは、ご本人が好奇心旺盛でいろいろなことに興味を持ち、かつ人を引き寄せていく人だからなのだろうと思いました。他の人がニューヨークに住んでも、ここまでのエピソードに出会えるかどうか。
昔ニューヨークに行った時、突然隣の人から話しかけられたのを思い出しました。それに答えられるくらいの心の余裕が持てるようになりたいです。
ニューヨークを満喫するためには、この著者くらい英語が話せないといけないな、と思いました。
95年刊行で80年代後半から90年代前半を主に舞台にしているということで、その時代はそのような扱い、反応が一般的だったのかな、と思いました。時代は少しずつ変わっていっているかもしれませんが、どんな人でも普通に生きられる世の中になると良いなと思い…
浅見光彦シリーズは結構読んでいますが、作者の内田康夫さんが出てくるのは初めてでした。実際の内田康夫さんもこのような性格なのでしょうか。