読書と旅行

読書と旅行が趣味です。読んだ本の記録と、旅行記を載せていきたいと思います。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

裏表紙に「必ず二度、三度と読みたくなる」と書いてあったため、注意深く読みましたが、予想を超えるラストでした。思い込みは禁物と分かってはいながら、やはり自分にもunconscious biasはあるんだなと反省しました。

綾辻行人「人形館の殺人」

館シリーズということで、絶海の孤島系の舞台を想像しておりましたが、違いました。最後まで不思議な雰囲気が漂い、予想外の結末に。この作者の作品にはこういうものもあるのか、と新たな発見でした。

加納朋子「七人の敵がいる」

主人公の陽子とは同じ境遇ではないですが、人間関係など生々しく、本に現実逃避を求める私としては、現実を思い出させるお話で嫌になりそうでしたが、家庭内にも実は裏にドラマがあり、最後まで読みました。「半沢直樹」のような最後にはすっきりするお話で…

有栖川有栖「海のある奈良に死す」

推理小説で地方が出てくると、その地方の説明が長々と続く場合があり、ちょっと飽きてしまう時があるのですが、この小説は、そういう場面もありつつもそれだけでは終わらず、さすがだと思いました。

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き あじさい揚げと金平糖」

あまり恋愛ものの小説は読みませんが、この本はシリーズで読んでいるので、少しずつ進む2人の関係を微笑ましく見守ってしまいます。最後の展開に、素直によかったねと思いました。

綾辻行人「殺人鬼 覚醒篇」

綾辻行人さんが、ホラー小説を書くことは別の本で認識していましたが、この本は想像のさらに上をいく内容でした。血みどろの描写は本格ミステリでもあり、それにはトリックなどの意味があるものですが、この本では描写も執拗でしかもそのようにする必然性が…

我孫子武丸「0の殺人」

作者からの注意と主要登場人物のページで、本格ミステリの期待が高まります。コメディタッチの書き振りで、途中は本格ではない感じも出しつつ、最後にはしっかり説明がされ、とても楽しく読みました。