読書と旅行

読書と旅行が趣味です。読んだ本の記録と、旅行記を載せていきたいと思います。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

北森鴻「孔雀狂想曲」

この作者の書く作品は、知らない世界の一部を知ることができます。骨董品をめぐる謎とともに、骨董の世界を垣間見れて、興味深く読みました。

吉永南央「名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ」

私の周囲の、お草さんと同世代の方々を思い浮かべると、ここまでアクティブにいろいろなことに首を突っ込み、動くことができるのだろうか、と思ってしまいます。やはり商売をしていろいろな方と会っていることで刺激を受けているのでしょうか。お草さんの歳…

乾くるみ「リピート」

タイムトラベルの中でも個性的な制約があり、過去に戻る前、戻った後も先の展開が読めず、ドキドキしながら読みました。残りページ数が少なくなる中、どのようなラストになるのか考えながら読みましたが、衝撃のラストでした。

米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」

上流階級の家庭が舞台で上品な言葉遣いの中で、ゾクっとするお話が続きます。「バベルの会」を中心に緩やかに各話がリンクする短編集でした。

辻真先「迷犬ルパンの大逆転」

ここまでセリフの少ない名探偵はいないのではないかと思います。途中で舞台が犬がついていけないセイシェルに行ったり、怪我をしたりと登場は少ないですが、要所要所でいい仕事をします。不思議な名探偵でした。

綾辻行人「黒猫館の殺人」

深く考えずに本を読むタイプの私でもいくつか気がつく点がありましたが、それを上回る伏線が随所に散りばめられていました。

黒崎緑「しゃべくり探偵」

関東地方にしか住んだことがないので、本当に関西の方がこのような会話をするのだとすると、本当に疲れるだろうなと思いました。読んでいるだけで疲れてしまいました。ただふざけたお話かと思いきや、ミステリとして全体がつながっており、しっかりしたお話…

有栖川有栖「[新版]幽霊刑事」

どうしてもっときちんと捜査に集中しないの、と思ってしまう場面もありましたが、幽霊になったという状況をすぐに受け入れられる訳でもないですし、幽霊の特色を活かして真面目にすぐに捜査をしたら、ここまで分厚い本にはならないだろうと思い直しました。…

湊かなえ「ユートピア」

それぞれの登場人物の思惑が交差し、どきどきしながら読み進めました。最後の最後まで楽しみました。

坂木司「動物園の鳥」

坂木と鳥井の物語のシリーズ完結編。この2人の関係が理解できず、不思議だと思い、どうなってしまうのだろうと思いながらシリーズを読んできましたが、最後の最後で前向きに終わり、ホッとしました。