読書と旅行

読書と旅行が趣味です。読んだ本の記録と、旅行記を載せていきたいと思います。

有栖川有栖「闇の喇叭」

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歴史上の人物や地名の細かい名前まで正確に覚えていなかったので、最初は単に歴史を振り返っているのかと思ったが、次第に事実とは違う記述に気がつき、現代の日本とは違う国が舞台になっていることが分かる。


探偵行為の禁止、言論統制など、事実が少し違っていれば、現実の日本でも起こりうるということを警告したかったのか、探偵という存在の意味を考えさせるためにこのような設定にしたのか。


殺人のトリック以外に、いろいろ考えてしまう作品だった。