読書と旅行

読書と旅行が趣味です。読んだ本の記録と、旅行記を載せていきたいと思います。

2019-01-01から1年間の記事一覧

乾くるみ「セブン」

「ラッキーセブン」や「ユニーク・ゲーム」に出てくるようなゲームを考えられる人はすごいと思いますし、そこで確実に勝てる方法を考えられる人もすごいと思い、考えみようかと思うのですが、どうしても面倒くさくて読み進めてしまいます。

法月綸太郎「名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇」

いい年の息子と父が二人仲良く語り合う姿に、世間の父子はそういうものなのか、と不思議に思いました。一つ一つの短編はさすが傑作選だけあって面白かったです。

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」

裏表紙に「最後から二行目で、本書は全く違った物語に変貌する。」と書かれていたので、何が起こるんだろう、と気になって仕方がなく、かなりのスピードで読んでしまいましたが、最後まで読み、その意味に気がついてから、もっと丁寧に読めば良かったと、後…

歌野晶午「家守」

どのお話も読んだ後ちょっと怖くなるようなお話でした。

小林泰三「大きな森の小さな密室」

色々な作家が書いた短編集かと思うほど色々なスタイルの短編が詰まった本でした。

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き 祝い膳には天ぷらを」

安定のシリーズ5作目。雪村さんと碧の関係も徐々に変化し、次が気になるところです。

西澤保彦「完全無欠の名探偵」

裏表紙の「アームチェア探偵」という文言だけを見て読み始め、これをアームチェア探偵ということに違和感を感じていましたが、最後の方で「完全無欠の名探偵」ということの意味を理解しました。苗字の読み方が難しく、本を開くたびに主要登場人物のところで…

篠田真由美「聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿」

綿密に取材や勉強をされて書かれた本を読めるのは幸せなことです。宗教というセンシティブな話題について書かれておりとても興味深く読みました。桜井京介シリーズはもう一度最初から順番に読みたいと思っています。

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き 親子のための鯛茶漬け」

サザエさんのような日常を描いたお話で、大きな事件が起こるわけではありませんが、次の本も楽しみです。

吉村達也「天井桟敷の貴婦人」

軽く読めてしまう分量と文体でしたが、最後に不気味な感じを残す本でした。

瀬尾まいこ「強運の持ち主」

主人公が新卒で入社して半年だけやった営業職のことを「前職が営業だったから」と主張することに、たった半年でそこまでのスキルが付くのか、と違和感を感じました。ただ、かなり頭のいい人であることは確かです。この本を読むのは2回目ですが、読んでから行…

東野圭吾「マスカレード・ホテル」

事件の話とホテルでの話を別々に楽しんでいたら、後々絡みあってきました。ホテルは泊まるだけのことが多いですが、ホテルライフを楽しめるようなホテルに滞在してみたいと思いました。

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き 熱々おでんと雪見酒」

ほっこりするお話で、箸休め的に安心して読めました。

内田康夫「風のなかの櫻香」

瀬戸内寂聴さんとかもいらっしゃるので、尼僧という存在は知っていましたが、真剣に考えたことはありませんでした。また新しいことを知ることができました。

北村薫「ひとがた流し」

視点を変えながら、それぞれの物語が淡々と進んでいきました。淡々とした物語ながら、静かに心が揺さぶられました。

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き 8月花火と氷いちご」

この本を読みながら帰宅していたら、どうしてもメンチカツが食べたくなり、結局買って帰りました。

宮部みゆき「ペテロの葬列 下」

宮部みゆきさんの作品は、登場人物の行動がすっと入ってくることが多いのですが、杉村さんの最後の選択はすごく寂しく感じました。

宮部みゆき「ペテロの葬列 上」

事件に巻き込まれたり、杉村さんの境遇が良くある状況ではありませんが、どこか身近な話として引き込まれて読み進めている気がします。登場人物の境遇がいつか自分や知り合いにも起こりうることかもしれない、と思わせるものだからかもしれません。

小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き 6時20分の肉じゃが」

小料理屋さんのほっこりするようなお話なのですが、料理人がタバコを吸っていて、美味しそうな料理の描写でもタバコのにおいが漂ってくる気がしてしまいました。

新潮社ストーリーセラー編集部編「Story Seller」

どのお話も何だか後味がすっきりせず、読書に気晴らしを求めている時にはあまりマッチしないと思いました。

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」

ドラマを先に見ていたので、お嬢様と執事のセリフがどうしても北川景子さんと櫻井翔さんの声になってしまいながら読みました。

内田康夫「若狭殺人事件」

以前内田康夫さんはプロットを準備せずに書くということを読んで以来、読みながらこの話たちはどこへ行くのだろう、とハラハラしながら読むようになりました。浅見光彦さんはよくこのお話のような事件の終え方をするのですが、あまりよろしくないのではとい…

東野圭吾「黒笑小説」

最初のいくつかの作品は作家と編集者の裏話を面白おかしく描いたもので、知らない世界を知れた気分になり、面白いと思いましたが、その後の下ネタの作品は必要なのかな、と感じました。笑い飛ばせるだけの心の余裕がほしいです。最後はちょっとほっこりして…

宮部みゆき「楽園 下」

最後まで読んでも以前読んだかどうかどうしても思い出せませんでした。設定には既視感があるので、ドラマを見たのかもしれません。久しぶりに宮部みゆきさんの本を読み、超能力とかそういう部分は好みであるわけではありませんが、上下巻さっと読め、やはり…

宮部みゆき「楽園 上」

「模倣犯」にも登場した前畑滋子さんが登場。小説の中の話とはいえ、模倣犯の事件は読んでいるだけで心が重くなるものでしたが、前畑さんも心に暗い影を落としていて、読んでいて少し苦しくなりました。以前読んだような読んでないような…、上巻を読み切って…

秦建日子「ダーティー・ママ!」

「推理小説」の雪平夏見を思い出させる破天荒な刑事が主人公ですが、雪平とは違いコメディタッチで、ありえないでしょ、というような場面もコメディとして楽しめました。

綾辻行人「十角館の殺人〈新装改訂版〉」

この本を読むのは2回目でした。読み始めたらストーリーを思い出したので、ある人の行動に注意しながら読みました。2回目でも十分楽しめました。

谷崎泉「月影骨董鑑定帖」

相手のことを思って言いたいことを言わなかったり、行動しなかったり…どうしてももどかしいと感じてしまいます。ライトノベルは考えすぎず読むのが良いとは思っていますが。

貫井徳郎「鬼流殺生祭」

この小説の舞台となっている明治初期の様子が描かれており、その点でも楽しめました。トリックやオチは途中から薄々感じ取れましたし、そこに至るまでが少し冗長な気がしました。

柴田よしき「紫のアリス」

この作者の作品では、猫探偵正太郎シリーズなどが好きだったため、そのようなお話なのかと読み始めたら、雰囲気の違う作品でした。以前にも書きましたが、記憶が正しいかどうか分からない、というのはとても恐怖なことだと思いました。